2020年は新型コロナの影響もあり、現金に触れたくない需要から、キャッシュレスの普及と利用が進みましたね。
キャッシュレス普及元年とも言われますが、色々なIT企業、銀行その他企業から、〇〇ペイなるサービスが立ち上がり、また、各社さまざまなキャンペーンをやっているので我々消費者的には、「現金よりはキャッシュレス決済の方がお得なんだろうけど、実際一体どの方法で決済すれば一番お得なの?」とレジの前で立ちすくむこともあるかと思います。
今回はそんなストレイシープ(迷える子羊)達に、実際使ってわかった、本当に使いやすいキャッシュレスアプリの比較をご紹介します。
世にあるキャッシュレスアプリに色々機能がついていますが、実際ところ、使う部分は主に以下の3つの要素で成り立っています。
- 決済機能:いかに万人が使いやすいか
- お得機能:ポイント還元の多さ
- 個人間送金機能:入金のしやすさ、出金の手数料の少なさ
これらの3つの要素が、バランスよく使いやすいアプリがあれば、いちいちお会計の時にどのアプリで払うのか悩まなくて済むし、友人とのちょっとしたお金のやり取りにも使えて便利!というわけです。
そこで、私が独自に選んだ計10個(paypay、LINEPAY、楽天ペイ、d払い、au PAY、 Kyash、メルペイ、pring、Jcoin PAY、MoneyTap)の決済、送金サービスを実際に使ってみて使いやすさや、落とし穴など、上記3つの機能ごとに整理して比較を行いました。
比較してみたところ、各社一長一短という感じで、うまくライバルの弱いところを突くようにサービス設計しているなという感想ですが、
比較表は以下の通りです。
■決済機能
決済機能としては、paypay、LINE Pay、楽天ペイ、Kyash、メルペイあたりが使える店舗が多いです。
そのうち、メルペイは事前チャージが必要なので、ちょっと使いづらいですね。まぁ、メルペイは元々メルカリ経済圏の拡大という位置付けなので、メルカリユーザー以外の使い勝手はそれほど高くないと感じています。
auPAYも同様、3000円からの事前チャージしかできないので、毎回使うハードユーザーならまだしも、これはかなり使い勝手悪いなと思います。今現在もキャンペーンたくさん打っていて、キャンペーンは高還元のサービスなんですが、使い勝手に難あり。
万能に思えるPayPayにひとつだけ弱点があります。それはポイントとクレカの併用払いができないということ。普通、ボーナスポイント+足りない分だけクレカ払いをしたいと思うのですが、いちいち残高にチャージしてからでないと決済できない仕様になっています。他のサービスはほぼ対応しているのに、わざとこういう仕様にしているとしか思えないですね。なので、もらったPayPay残高で支払いをしたいときは、銀行から追加チャージして使いましょう。
LINEPayも惜しいのはLINEPAYカードがないとチャージ&ペイ機能が使えないこと。これがないと、毎回銀行口座から手動でチャージしてから支払う必要があるので、これはもう使い物になりません。なので、LINEPayをまともに使いたい場合は、LINEPayカードは必須と言って良いでしょう。
■お得機能
お得機能としては、各社概ね自社クレカを使うと0.5%程度からで横並びで、さらに条件付きで〜1.5%くらいに上がります。
このうち、銀行キャッシュレスアプリの、pring、JcoinPAY、MoneyTapはポイント還元はありません。これらは後に触れますが、決済機能というより、個人間送金アプリとしてスタートしているので、お得機能はつけていないということですね。
また、当初2%の還元+ポイント2重取り機能+クレカ個人間送金機能を引っ提げて独立系として登場したKyashですが、近年のサービス縮小により、クレカで0.2%、銀行チャージで有料カードを作ってようやく1%でMax月1200円までの還元にクレカ個人間送金機能は廃止と、物足りないサービスとなってしまいました。
私も最近までKyashをメインサービスとして使っていましたが、今年のサービス縮小で最近は1軍から3軍以下に使用頻度が下がっています。
話がそれましたが、このお得機能では、頭ひとつ抜けているのがLINEPAYカードでしょうか。今年の4/30までの期限付きでカード払いに3%のポイント還元がつきますが、4月までに約16.7万円以上決済しておけば、プラチナランクになるので、その後もQRコード払いに3%の還元をつけることができます。
その他、番外編ですが、
PayPayの場合は、Yahooショッピングの還元率が20%以上とえぐいタイミングがあるのと、楽天ペイはおなじみ楽天で使うときにポイントアップがあって楽天カードを使えば数%〜十数%お得です。ただしクレカ払いの時にPayPayはYahooカード、楽天ペイは楽天カードを使わないと還元なし!という落とし穴があるのでこちらも注意です。
個人的に、楽天スーパーセールは型落ちのものとかでないと還元率が高くないイメージがあって、あまり買い物したことはないですが、YahooショッピングはApple製品とか、リサイクルショップの出品商品やZOZOTOWNのセール品とかにも高還元率がついている時があって、これをうまく利用すると、かなりお得に買い物できるタイミングがあります。
かなり脱線したので、お得なネットショッピングサイトのお話はまた次回にでもしたいと思います。
■送金・出金機能
送金機能ですが、ここで面白いのが、楽天ペイ!なんと、Kyashで封印されたクレカ送金機能が楽天キャッシュという電子マネーを媒介に可能となります。しかも、楽天カードを使って楽天キャッシュにチャージすると、チャージした時点で0.5%の還元!個人間送金に楽天ポイントがつくのはちょっとした事件です!
ただし、これには落とし穴というか出金にハードルがありまして、なんと出金ができません。(一時停止中とのこと)
なので、とてもお得な機能ですが受け取る金額はほどほどに、すぐに使い切れるくらいの少額が良いと思います。
仮にグループ旅行代金を立て替えて、数十万とか楽天キャッシュで受け取ったら、数ヶ月は楽天経済圏で消費しないといけないことになりますね。(光熱費、ケータイ、お買い物、旅行など、全部楽天経済圏で揃えてる方は別に痛くないかもしれないですが)
ですので、すぐに使いきれない程度の大きめのお金をやり取りする場合に頼もしくなるのが、銀行系アプリ(pring,JcoinPAY,MoneyTap)とPayPayということになりますが、ここでもまともに使えそうなのは、PayPayとpringしかないですね。
なぜなら、Jcoinpayはほぼみずほ銀行しか使えない(60行あるが、マイナー地方銀行ばかり)のと、MoneyTapはSBI、スルガ、愛媛銀行の3行間のみ。これでは使えません。
pringは月1回まで引き出し手数料が無料。PayPayは100円ですが、ジャパンネット銀行の口座なら引き出し手数料は月何回でも無料です。
なので、大きめのお金をやり取りする場合はこの2択を揃えていれば問題ないでしょう。
■まとめ
これらの特徴をまとめると、下表のような位置付けになります。
万能的に色々使える機能を持っているのが、LINE Pay、PayPay、楽天ペイの3つ。この3つは好みで選んでいいと思います。
- 決済できる店舗が多い方がいい。どこかの銀行に新たに口座作るのはめんどくさいけど、お得にキャッシュレスしたい派 ⇨ LINE Pay
※とはいえ、LINE Payを使うならLINE PAYカードはぜひ作った方が良いです。
- 普段使い+個人間送金も大事な方 ⇨ PayPay
- とことん楽天経済圏でお得になりたい!+少額個人送金したい ⇨ 楽天ペイ
とりあえずこの3つ+送金用にpringを抑えとけば問題ないでしょう。
■番外編(裏技的な)
各サービスの比較はここまでなんですが、裏技的に、期間限定にお得な支払い方があります。
各店舗で、キャッシュレス客の取り込みでアプリごとにクーポンを発行していたりして、必ずしもこの支払い方が一番お得って訳でもないのですが、d払いは他社クレカの支払いにポイント還元をつけている今や希少なアプリです。
その下に、高還元のクレジットカード(例えばVisa LINE Payクレジットカード)をつけると、還元率は3.5%となり、何も考えなくともそこそこお得な支払い方ができるようになります。
4/30日以降は、クレカの還元率が下がるので、この技は使えなくなりますが、、、、。とりあえずのところ、筆者は今現在は悩んだらこの方法で支払いをしています。
キャンペーンなどやサービスの改訂により、お得な支払い方法が日々変わってきますがうまくお買い物をしていけば、消費増税分なんてどこ吹く風で、お得に生活ができてしまいます。
無駄なく賢い消費者になって、キャッシュレスの波を乗りこなしたいですね。
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